世界でもハイレベルなヨーロッパサッカーでも、一番レベルが高いとされる5大リーグの一つとされているラリーガ。
世界中から魅力的な選手が集まり、白熱した戦いが繰り広げられているラリーガですが、今回はそんなラリーガの特徴と魅力に主眼を置きつつ、
・5大リーグとは?
・5大リーグの中でどのリーグが一番レベルが高いか?
といった、ラリーガを含んだ5大リーグについて触れていきたいと思います。
今回の記事で、ラリーガの特徴と魅力ついてもっと知ってもらいつつ、ラリーガのサッカーから世界のサッカーを知ってもらうというのが目的です。
ラリーガファンの読者の皆様の知見を広げられるきっかけになれば幸いです。
目次
ラリーガの魅力と特徴は?
それでは、最初にラリーガの魅力と特徴についてお話させていただきますね。
ラリーガの魅力と特徴
まずラリーガの特徴として、大きく2つあげられます。
まず1つ挙げるのは、「伝統的なダービーマッチが多い」ということです。
ラリーガで最も有名なダービーマッチといえば、レアル・マドリードとFCバルセロナの「エル・クラシコ」と言えます。
レアル・マドリードが本拠地とするマドリード市とFCバルセロナが本拠地とするバルセロナ市は、
スペインにおける二大都市として知られております。
また詳しい説明は省きますが、
マドリード市は「スペイン・ナショナリズム」、バルセロナ市は「カタルーニャ・ナショナリズム」、といった異なる政治的思考を持っており、歴史的に対立関係にあった経緯があります。
レアル・マドリード、FCバルセロナともにラリーガ創設時からある名門クラブで国内に加えてCL、ELなど国外のタイトルを取り合ったライバル同士です。
スペイン国内に留まらず、世界的に有名なナショナル・ダービーとしてその名が知れ渡っています。
レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの「マドリードダービー」もラリーガでは有数のダービーマッチです。
同じマドリード市を本拠地とするクラブということでもそうですが、1961年から1989年の間にレアル・マドリードがラリーガを席巻していた時期に対抗馬として台頭していたのがアトレティコ・マドリードであり、当時レアル・マドリードが負けなしだったレアル・マドリードの本拠地で勝利し、1965-66、1969-70、1972-73、1976-77の4回ラリーガを制覇しています。
もう1つラリーガの特徴として挙げられるのは、「世界各国からスター選手が在籍している」ということです。
2000年代にはレアル・マドリードが「銀河系軍団」と呼ばれており、
ブラジル代表のDFロベルトカルロス、FWロナウド、
フランス代表のMFジダン、
ポルトガル代表のFWフィーゴ
などといった面子が、世界最強と呼ばれたチームの大躍進を担っておりました。
2000年代後半から2010年代前半にかけてはFCバルセロナもスター軍団を形成しており、下部組織時代から育て上げたアルゼンチン代表のメッシを筆頭に、
カメルーン代表のエトー、ブラジル代表のロナウジーニョ、ネイマール
など錚々たる面子を揃えて、ヨーロッパサッカーを引っ張ってきました。
現在も、
FCバルセロナにはFWレヴァンドフスキ、
レアルマドリードにはFWベンゼマ、MFモドリッチらが在籍しており、
こうしたスター選手の活躍にも目が離せません。
ここで、ラリーガの概要について、触れておきます。
ラリーガ概要
データ | |
正式名称 | プリメーラ・ディビジョン |
加盟国 | スペイン王国 |
大陸連盟 | UEFA(ヨーロッパサッカー連盟) |
創立 | 1927年4月 |
参加クラブ数 | 20 |
リーグレベル | 1部 |
下位リーグ | (2部リーグ) セグンタ・ディビジョン (3部リーグ) プリメーラ・ディビジョンRFEF (4部リーグ) セグンタ・ディビジョンRFEF (5部リーグ) テルセーラ・ディビジョン (6部リーグ) ディビシオネス・レヒオナレス |
公式サイト | https://www.laliga.com/en-JP |
ラリーガの最高峰の「プリメーラ・ディビジョン」が創設されたのは、1927年4月のことでした。
1872年にイギリスからスペインにサッカーが伝来し、以降次々とサッカークラブがスペイン各地に誕生しました。
1920年のアントワープ・オリンピックでは、結成された「スペイン代表」が銀メダルの快挙を成し遂げ、スペイン国内のサッカー熱がより一層高まりました。
1927年4月には全国選手権の創設が初めて提案され、リーグ規模や参加クラブなどの議論を重ねに重ねて、1929年に「プリメーラ・ディビジョン」が創設されることが決まりました。
創設時の参加クラブ数は10クラブであり、1899年に創設したFCバルセロナ、1902年に創設したレアル・マドリードはもちろん、アスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダ、アレナス・クルブ・デ・ゲチョ、レアル・ウニオン、アトレティコ・マドリード、RCDエスパニョール、CEエウロパ、ラシン・サンタンデールが参加しました。
そして待ちに待った1929年の第1回大会では、FCバルセロナが初優勝を果たしました。
1931-32年、1932-33年にはレアル・マドリードが2連覇を果たしますが、創設初期で覇権を握ったのはアスレティック・ビルバオでした。
アスレティック・ビルバオは、スペイン内戦で中断される1936-37シーズンまでの間にリーグ優勝4回、リーグ2位2回と好成績を残しました。
では、2022-23シーズンのラリーガ所属チームを確認しておきましょう。
2022-23シーズンのラリーガ所属チーム
クラブ名 | 監督 | 主な選手 | 前年度成績 |
レアル・マドリー | カルロ・ アンチェロッティ | MFルカ・モドリッチ FWカリム・ベンゼマ | 1位 |
バルセロナ | シャビ | MFセルヒオ・ブスケツ FWロベルト・ レヴァンドフスキ | 2位 |
ベティス | アンドニ・ イラオラ | MFマリオ・スアレス MFべべ | 5位 |
ビルバオ | エルネスト・ バルベルデ | FWイケル・ムニアイン | 8位 |
オサスナ | ジャゴバ・ アラサテ | DFナチョ MFダビド・ガルシア | 10位 |
ビジャレアル | ウナイ・エメリ | MFホルヘ・クエンカ DFラウル・アルビオル | 7位 |
アトレティコ・マドリー | ディエゴ・ シメオネ | FWグリーズマン FWアルバロ・モラタ | 3位 |
レアル・ソシエダ | イマノル・ アルグアシル | MFイジャラメンディ FW久保建英 | 6位 |
バレンシア | ジェンナーロ・ ガットゥーゾ | FWカバーニ FWクライファート | 9位 |
マジョルカ | ハビエル・ アギーレ | MFダニ・ロドリゲス MF李康仁 | 16位 |
ジローナ | ミチェル | FWクリスティアン・ ストゥアーニ | セグンタ 6位 |
ラージョ | アンドニ・ イラオラ | MFマリオ・スアレス MFべべ | 12位 |
セルタ | エドゥアルド・ コウデト | DFウーゴ・マージョ FWゴンサロ・パシエンシア | 11位 |
ヘタフェ | キケ | DFジェネ FWエネス・ウナル | 15位 |
セビージャ | フレン・ ロペテギ | DFヘスス・ナバス MFイバン・ラキティッチ | 4位 |
アルメリア | ルビ | DFアレハンドロ・ポゾ FWジエゴ・ソウザ | セグンタ 1位 |
エスパニョール | ディエゴ・ マルティネス | DFレアンドロ・カブレラ MFセルジ・ダルテル | 14位 |
バリャドリード | パチェタ | MFイバン・サンチェス MFオスカル・プラーノ | セグンタ 2位 |
カディス | セルヒオ・ ゴンザレス | MFアレックス | 17位 |
エルチェ | フランシスコ | DFエセキエル・パラシオス FWエセキエル・ポンセ | 13位 |
レアル・マドリードのアンチェロッティ、レアル・ベティスのペレグリーニなど、長年欧州サッカーをけん引してきた指導者はもちろん、
FCバルセロナのシャビ、アトレティコ・マドリードのシメオネ、バレンシアのガットゥーゾなど、
わたしが海外サッカーを見始めた頃の往年のスター選手が監督を務めております。
また、かつて日本代表監督も務めたマジョルカのアギーレといった皆様も馴染みのある人物も監督を務めております。
選手面で言えば、レアル・マドリード、FCバルセロナ、アトレティコ・マドリードに錚々たるスター選手がそろっているほか、
バレンシアにFWカバーニ、セビージャにMFラキティッチと
上位勢に負けず劣らずのスター選手をそろえているチームもあります。
また、
レアル・ソシエダのFW久保建英、マジョルカのMF李康仁(イ・ガンイン)といった
将来有望なアジア人選手も所属しております。
彼らが今シーズンのラリーガにどういった旋風を巻き起こすのか、見どころ満載です。
では、5大リーグのうち一番レベルが高いリーグはどこなのでしょうか?
5大リーグのうち一番レベルが高いのは?
5大リーグとは、
スペイン・ラリーガ、イングランド・プレミアリーグ、ドイツ・ブンデスリーガ、イタリア・セリエA、フランス・リーグアンの5つのプロサッカーリーグのことを指します。
5大リーグの中でも私は一番レベルが高いのは、プレミア・リーグだと思います。
その理由としては、まず、ラリーガと同じく世界各国からスター選手が勢ぞろいというところにあります。
マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシー、リバプールと毎シーズン上位を争うチームを中心にラリーガに負けず劣らずのスター選手を取り揃えております。
獲得タイトル数においては、CLやクラブワールドカップといった国際大会ではラリーガはCLが19回でクラブワールドカップが7回、プレミアリーグはCLが14回でクラブワールドカップが3回とラリーガが上回っております。
国内リーグにおいては、ラリーガはレアル・マドリードとFCバルセロナのほぼ独占状態でその後を追うように他のクラブがリーグ制覇を果たしている状態です。
一方のプレミアリーグはマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティを筆頭にリーグタイトルを獲り合っており、それを横目に2015-16シーズンのレスターのような中堅のクラブがリーグタイトルを制覇することもよくあります。
ラリーガとプレミアリーグどちらもハイレベルなプロサッカーリーグではありますが、二大巨頭のラリーガと群雄割拠のプレミアリーグではリーグタイトル獲得の激しさではプレミアリーグの方が上回っていると言えます。
まとめ
ここまで、
- ラリーガの魅力と特徴
- 5大リーグとは?
- 5大リーグでどのリーグが一番レベルが高いのか?
についてまとめていきました。
ラリーガ並びに「プリメーラ・ディビジョン」の長い歴史の中で辿ってきた経緯や展開について理解が深まったのではないのでしょうか?
今回の記事を通して皆様の理解を深める機会になっていただけたのならば幸いです。
また、
今回はラリーガとプレミアリーグを比較してどちらが一番レベルが高いリーグなのかについてまとめていきましたが、
イタリア・セリエA、ドイツ・ブンデスリーガ、フランス・リーグアンとも比較して
それぞれのリーグの違いを知っておきたいというわたし自身の意欲にもつながりました。
ラリーガはじめ五大リーグは今季開幕を迎えたばかりですが、それぞれの好みのリーグを楽しむとともに皆様のより良いサッカーライフを過ごしましょう!